風の呟き
読んだ本、マンガの感想など。ネタバレあり。コメント、TB歓迎。
姑獲鳥の夏
姑獲鳥の夏 [DVD]
実相寺昭雄/監督
ジェネオンエンタテインメント/販売
京極夏彦の「姑獲鳥の夏
京極堂:堤真一、関口:永瀬正敏、榎木津:阿部寛、木場:宮迫博之
カメラワークと色使いが特徴的で、見ていて酔いそうになりますが、不思議な雰囲気を出すには一役買っています。
また、背景や建物などはかなりイメージ通りで満足でした。
話の内容もほぼそのままで、そんなに大きな変更はないようなのですが、なにか違う感じ。
どうにも安っぽいホラー映画のような仕上がりで、原作を既読しているとちょっと違和感を感じました。
あんな分厚い本読みたくない!っていう人は映画でもいいかもしれませんが、ちょっと違うということを念頭においておくべきだと思います。
ひかりの剣 海堂尊
ひかりの剣
海堂尊/著
文春文庫 文藝春秋/出版
978-4-16-779001-1/ISBN
「チーム・バチスタの栄光
桜宮市を中心に繰り広げられる医療ドラマ・・・ではなく、帝華大学と東城大学の剣道部による青春ドラマです。
主役は帝華大学の清川吾郎と東城大学の速水晃一。
本当にずっと剣道やっているだけの作品ですが、未来のことを匂わせる雰囲気があったり、試合外での駆け引きありと、なかなか楽しめました。
なんというか、スポコン?必殺技とか、少年マンガチックなところもあって結構軽い感じです。
今までの作品とは全く雰囲気が違うので、気持ちをリセットしてから読んだほうがいいかもしれません。
あと、主役二人のファンであるなら読んだほうがいいかも。若い頃の彼らが垣間見れて、興味深いです。
案外2人とも変わってなくて、不思議な感慨がわきます。
もちろんそれだけではなく、ちょくちょく医療の話も出てきます。
とくに医療亡国論には恨みでもあるのか(実際あるのかもしれません)、痛烈な批判混じりです。
また、ちょうど同時期の「ブラックペアン1988
どうでもいいですが、高階先生・・・貴方、予言者か何かですか。
そう言いたくなるくらい未来を予見しすぎです。あと、助言が的確すぎて、何かの教祖になれそうな感じです。
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魍魎の匣 [DVD]
DVD 魍魎の匣
原田眞人/監督
ジェネオン エンタテインメント/メーカー
京極夏彦「魍魎の匣
京極堂には堤真一、関口には椎名桔平、榎木津には阿部寛、木場には宮迫博之がキャスティングされています。
それぞれ小説のイメージというものがあると思いますが、一度それをとっぱらった上で映画を観ることをおすすめします。
映画の内容は、まあ、頑張ったという感じ。
原作にはない、ちょっとコメディタッチなところなどもあり、原作とは全く違ったテイストではありますが、楽しめる内容ではありました。
ただ、原作内容とはちょっと違った感じ(特に登場人物の雰囲気など)になっているので、「あの小説の映画化!」と思って観ると、すこし首を傾げることになるかも。
個人的には好きなんですけどね。映画版も。
ハイガクラ3 高山しのぶ

ハイガクラ 3
高山しのぶ/著
ゼロサムコミックス 一迅社/出版
978-4-7580-5536-9/ISBN
高山しのぶさんの中華風ファンタジー第3弾。
今回は一葉の過去、滇紅との出会いです。
滇紅の謎、一葉の謎など盛りだくさんで、満足な3巻でした。
あと、取りあえずカバーを外しましょうか。
また、書き下ろして5ページ9本の四コマ漫画が収録されています。一葉の生活なども覗けてなかなか面白いですよ。
ですが、過去編オンリーなのでそろそろ大きな一葉さんが恋しいです。
また、コミック化の関係上、カラーページが白黒収録されている部分が存在します。多分カラーだとすごくきれいだと思うのですが、白黒だと潰れてよくわからない・・・。ちょっと残念です。
つづきからはレッツネタバレ!グタグタ考察とかしてみました。
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聖女の救済 東野圭吾
聖女の救済
東野圭吾/著
文藝春秋/出版
978-4-16-327610-6/ISBN
自宅で死亡していた男性真柴義孝。中毒死であったが、自殺にしては不審な点が多いことから殺人事件として捜査されることになる。捜査の過程で義孝の妻綾音とその弟子宏美が捜査線上に浮上する。捜査員の草薙は毒が混入されたと思われるタイミングと対象から、宏美が怪しいと踏む。一方内海は妻の綾音が怪しいと考える。
草薙が必要以上に妻綾音を容疑者として取り上げることに抵抗を示していると感じた内海は、草薙が綾音に恋をしているのではないかと疑い、湯川に相談を持ちかける。
ガリレオシリーズ2作目の長編。
ラストのラストでタイトルの意味がわかって、ものすごくすっきりした感覚を覚えました。ああ、そういうことね!という。
推理ものとしては少々あれな気もしますが(多分推理できない)、ラストで話が綺麗に収束していくのは読んでいて気持ちがよかったです。
ちょっと気になることといえば、男に何か恨みでもあるのかしらというぐらい男性陣がひどいような。あるいはすごく女が持ち上げられていてちょっと違和感を覚えたのですが。
何冊か読んで思ったのですが、東野圭吾のミステリーは謎解きを楽しむのではなくて人間の動きを楽しむものなのだと思います。トリックや謎はもちろんあるのですが、それがメインではなくて、それを仕掛けた人間のほうがメインだと感じました。まあ、容疑者Xの献身
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トリニティ・ブラッド Canon神学大全
トリニティ・ブラッド Canon 神学大全
吉田直/著
角川スニーカー文庫編集部/編
角川スニーカー文庫 角川書店/出版
978-4-04-418416-2/ISBN
作者逝去により未完となったトリニティ・ブラッドシリーズの総まとめ。
完結までのプロットの公開、ストーリーのイメージイラストなどで未完の物語を保管し、未収録短編「GUNMETAL HOUND」、「HUMAN FACTOR」の収録及び用語集など、盛りだくさんの内容です。
イメージイラストはカラーで収録されていますが、いかんせん文庫サイズなので小さめ。
厚塗りの綺麗なイラストなので、大判で見たいところです。
長編「極光の牙」の序章が掲載されているのですが、これを読むと、やっぱりちゃんとした物語として読みたかったという思いがこみ上げてきます。
仕方のないことですが、ほんとうに残念でなりません。
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ブレイブルー フェイズ0 駒尾真子

BLAZBLUE フェイズ0
駒尾真子/著
モリトシミチ(アークシステムワークス)/原案・監修
加藤勇樹/イラスト
ドラゴンブック 富士見書房/出版
978-4-8291-4592-0/ISBN
蒼の魔道書を持ち、死神と恐れられるラグナ・ザ・ブラッドエッジは目覚めたら知らない場所にいた。
彼の一般常識とは少しずれ、すでに倒されたはずの黒き獣が現存する世界に違和感を感じたラグナだが、それもそのはず。彼が目覚めたその場所は2106年、彼が本来いたはずの時代の、過去であった。
2D対戦格闘ゲーム「BLAZ BLUE」のノベライズ作品。
ゲーム本編のノベライズではなく、小説オリジナルのお話ですが、公式設定に組み込まれるようです。
話の内容も、ゲームのストーリーモードでは重要なポジションにありながら詳細がわからなかったナイン、トリニティ、獣兵衛、レイチェルのお父さんなどの情報もあり、ブレイブルーファンとしては大満足の内容です。
あと、すごくセリカがヒロインしていてかわいい。
新情報盛り沢山でしたが、同時に謎も増えた感じです。当然のように存在するレリウスや、黒き獣が活動を止めた理由など。
難点を上げるなら、ゲームのストーリーモードをやっていない方には少しわかりにくい部分があるであろうということ。
最低でもラグナ周りの設定や人間関係はある程度把握しておいたほうが楽しめそうです。
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デビルメイクライ3 1 茶屋町勝呂
デビルメイクライ3 1
茶屋町勝呂/著
MFコミックス メディアファクトリー/出版
978-4-8401-0997-0/SIBN
便利屋として少女の捜索を依頼されたダンテは、少女がいるとされる洋館を訪れる。
しかしそこにいたのは悪魔だった。
カプコンのPS2用ソフト「DEVIL MAY CRY 3」のコミック作品です。
と言っても内容はゲーム本編ではなく、本編開始前。
便利屋兼デビルハンターとしてのダンテの活躍や、暗躍するアーカムやバージルなど、前日譚としては豪華な作りです。また、カプコン監修の公式作品でもあります。
話の内容は原作の設定を知っていたほうが楽しめますが、別にシリーズ作品を知らなくても大丈夫な仕様です。時系列的には初めの方に当たりますし。
絵柄もトーンを使用しない、明暗のはっきりした作風が、独特の空気感を醸し出していて、DMCにぴったりです。
アクション描写もカッコよく、疾走感があります。
惜しむべくは完結していないこと。
現在2巻 まででていますが、3巻は未発売。to be continuedを見てはや数年・・・もう諦めるべきかも。
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ラッシュライフ 伊坂幸太郎
ラッシュライフ
伊坂幸太郎/著
新潮文庫 新潮社/出版
978-4-10-125022-9/ISBN
「オーデュボンの祈り
雰囲気的には成田良悟のデュラララ!!
ただ、成田さんの作品は最後に一同が集結して自体が終結する感じですが、このラッシュライフは複数の登場人物がリレーのように話を引き継いでいくので、一直線の道といった感じといった違いがあります。
映画のラストのような華やかさはないものの、登場人物ひとりひとりがそれぞれの道を歩んでいくすっきり感はあります。
最後まで読み終えたら、もう一度冒頭から読みたくなる本です。1度目の読了感と2度目ではまた印象が違います。
どうでもいいけれど、日本語で「ラッシュ」と表記すると英語ではlush、rush、lash、rash、とたくさんの単語が当てはめられるんですよね。作中でもラッシュを豊潤なと言う意味で使う人や、ラッシュアワーの意味で使う人など、同じ音でもそれぞれ独自の解釈があって、個性が出ていて面白いと思いました。
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EDEN スギサキユキル
EDEN
スギサキユキル+RETROGRADE/漫画
岡田俊平 廣瀬雄(HEART BEAT pictures Inc.)/原作
カドカワコミックスA 角川書店/出版
978-4-04-713940-4/ISBN
月刊少年エースに連載された漫画の単行本。
2029年の日本・東京を舞台に、警官くずれの主人公は吸血鬼事件を追ううちに、国家的な陰謀へと巻き込まれていく。
アニメ攻殻機動隊S.A.C.に近い雰囲気なので、S.A.C.が好きな人には特におすすめ。
何かありそうな日本政府など、これ一本で終わらせるには少しもったいない世界観です。
作中にヘミングウェイの「老人と海
実は地味に絶版。
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スーパーロボット大戦OG THE ANIMATION

EMOTION the Best スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION
バンダイビジュアル/発売
9/24に兼価版が出るというので紹介。
約30分の作品が3話。話はOVAオリジナルで、OGs本編終了後のようです。
兼価版ではDVD1枚に3話収録。
SRXチームもSRXの合体など見せ場はありますが、ストーリーの観点から見ればメインはキョウスケ&エクセレン。お互いの信頼関係が伺えていい感じです。
作画もOVAということで比較的良好。人物作画は時々あれ?ということもありますが、ロボはかなりかっこいいです。バルトール以外は手描きで、かなり迫力があります。
少なくともTVアニメシリーズよりは良好。
個人的にはTVシリーズよりも好きです。
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理系の人々2 よしたに

理系の人々 2
よしたに/著
中経出版/出版
978-4-8061-3667-5/ISBN
「ぼく、オタリーマン。」
理系の生態をイラストコラム調に描いた作品です。
現在もリクナビネクストのTech総研で連載中。漫画本編ももちろん、マンガのあとがき的な作者コメントも必読です。
作品中の理系はまあ、結構誇張されてはいますが、うなずけるところもあって楽しめます。
個人的にはオタリーマンより面白いな、と思いました。
ここに描かれる理系がみんなそうかと言われれば首をかしげざるをえないのですが、そういった側面を持つ人ではあるので、理系生態入門編としてはなかなか面白いと思います。
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クリプトマスクの擬死工作 上遠野浩平

クリプトマスクの擬死工作 ソウルドロップ巡礼録 長編新伝奇小説
上遠野浩平/著
NON NOVEL 祥伝社/出版
978-4-396-20872-1/ISBN
ソウルドロップシリーズ第5弾。
飴屋の正体がわかると思ったらそうでもなかった。むしろ煙に巻かれただけ。
毎回そんな感じですが、今回は特に強くそう感じました。
その原因はおそらく、新キャラ船曳沙遊里のせいかと。どうも彼女自身はなんとなく分かっている感じなのに、読者にはそれがなんなのか最後まで伝わらないせいで、物語中ずっと彼女に振り回されている気がするのです。ちょうど作中の早見と伊佐のように。
それが悪いわけではないし、ペイパーカットの謎が分かってしまったらこの小説は面白く無くなりそうなのですが、分かっているらしい(読み進めると、別に分かっているわけでもないような感じではありましたが)感じのまま突っ走られると少し気分が悪い。
しかもラストに答え合わせに準ずるところがほぼなし。しかも結果的にペイパーカットはあんまし関係なかったという所に落ち着くのですっきりしない。
結局映画関係者間で話しが完結しちゃっているあたりがどうもすっきりしないんでしょう。
毎回そうだといえばそうなんですけどね。
気分的にはスピンオフ映画見てた感じ。
多分伏線とかあるんでしょうが、現時点ではよくわからないまま、置いてきぼり感があるだけでした。
毎回置いてきぼり感が激しいので、完結が待ち遠しい話ではあります。
このもやもやは解消されるのかしら?
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イコン 今野敏
イコン
今野敏/著
講談社文庫 講談社/出版
978-4-06-263849-4/ISBN
アイドル有森恵美のライブイベントで人が殺された。事件当時に起こった暴動による偶発的な殺人だと思われたが、別のライブイベントでも人が殺される。
被害者同士が友人関係にあったことから、計画的な殺人であると判断した警察は、連続殺人として捜査を開始する。
ドラマ「ハンチョウ」でも有名な安積班シリーズの長編。
初版が1995年ということで、パソコン通信の時代なんですが、どうもピンと来ない感じ。
インターネットとはまた違った空気感なんですが、インターネットほど開放的というか、広くない感じなんで、インターネットに馴染んだ世代としてはなんか違和感を感じるんですよね。
まあ、文章そのままインターネット、SNS、掲示板なんかに読み替えてもいけそうな気はするんですが・・・なんか違う感じがします。
有森恵美の正体なども、なんとなく読み取れたりするので、読み進める楽しさが薄い気もします。
ただ、アイドルやそれに熱中する人たちの考察はなかなか面白い。年代を追ったアイドル記は、読み応えがあって面白かったです。
唯一気になったのが、某少女。
↓以下、ものすごくネタバレ
中学生時に輪姦されたのを「忘れられる」と少女がサラッと言っちゃってますが、忘れられるものなのかな?
しかも片思いしてた相手の前でやられるんですよ。
あるいは、その後の周りの反応の方がインパクトが強かったのかな・・・?
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